概要
Claude から期待どおりの出力を得るための基本が、プロンプトの設計です。Anthropic の公式ドキュメント「Prompting best practices」に、最新のモデルに合わせたやり方がまとまっています。
プロンプトを改善する前に、成功の基準と、それを確かめるテストを用意しておくことが勧められています。
押さえるべきポイント
一、明確に、背景や理由も伝える
読み手・目的・形式・長さを具体的に伝えます。指示に理由を添えると、Claude は意図を汲んで、書かれていない場面にも応用できます。「〜しないで」より「〜してほしい」と、望む形を伝える方が効果的です。
二、例は 3〜5 個、多様に
入力と出力の例を示すと、書式やトーンが安定します。公式ドキュメントでは 3〜5 個の例が勧められています。似た例ばかりだと意図しない特徴まで真似されるため、多様な例を用意します。
三、XML タグで構造化する
指示・資料・例・入力などを、<instructions> や <document> のような XML タグで区切ると、Claude が取り違えにくくなります。
四、長い資料は先頭に、質問は最後に
長い文書はプロンプトの上部に置き、質問や指示はその後に書きます。長い資料に基づく作業では、まず関連する部分を引用させてから回答させると、無関係な部分に引きずられにくくなります。
五、役割を与え、考えさせる
システムプロンプトで役割を与えると、回答の観点やトーンを合わせやすくなります。複雑な問題では思考機能(thinking)を使います。思考機能を使わない場合は、答える前に順を追って考えさせ、最終回答を <answer> タグに分けて出力させます。
六、「分からない」と言ってよいと伝える
資料に書かれていない場合は「分からない」と答えてよいと明示し、根拠の引用を求めると、根拠のない回答(ハルシネーション)を減らせます。
七、プリフィルは最新のモデルでは使えない
Claude 4.6 以降のモデルでは、assistant メッセージの書き出しを指定する「プリフィル」が使えません。出力の形式を固定したい場合は、明確な指示、XML タグ、構造化出力を使います。
重要な用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| システムプロンプト | 役割や前提などを Claude に伝える、会話の外側の指示。 |
| few-shot(例示) | 入力と出力の例を示して、期待する形を伝える方法。 |
| XML タグ | プロンプトの各部分を区切るための <tag> 形式の目印。 |
| プロンプトチェーン | タスクを複数のステップに分け、前の出力を次のプロンプトに渡す方法。中間の出力を確かめたいときに有効。 |
| ハルシネーション | もっともらしいが事実ではない内容を、モデルが生成すること。 |
| プリフィル | assistant の応答の書き出しをあらかじめ指定する方法。Claude 4.6 以降は非対応。 |
おすすめの教材
いずれも公式の情報です。内容は更新されることがあるため、最新の版を確認してください。
- 公式ドキュメントPrompting best practices(公式ドキュメント)(新しいタブで開きます)
- 公式チュートリアルプロンプト設計の対話型チュートリアル(GitHub)(新しいタブで開きます)Claude 3 向けに書かれた教材です。最新のモデルと違う点は、公式ドキュメントを優先します
- 公式コースClaude Academy(無料のコース)(新しいタブで開きます)「AI Fluency: Framework and foundations」などのコースがあります
問題で確かめる
- プロンプト設計 問題集分野:明確な指示、構造化、推論と分割、信頼性(12問)この分野を解く